わら一本の革命

“現代の老子”が語る無の哲学と実践。 田を耕さず、肥料をやらず、農薬などまったく使わず、草もとらず……それでいて豊かな収穫をもたらす、驚異の〈自然農法〉

福岡正信について

1913年2月2日、
愛媛県伊予郡南山崎村(現伊予市)に生まれる。
現・岐阜大学応用生物科学部を卒業後、横浜税関の
植物検査課に所属し、研究に没頭していた。

しかしながら、
急性肺炎にかかり死の淵をさまよったのを機に
「この世には、何もない」と悟る。

地元・愛媛県に戻り農を通じて自然と向き合いながら、「不耕起 無肥料 無除草」を特徴とする
福岡正信流の自然農法の体現化を始めた。

また世界各国への歴訪を重ね、
泥の中に植物の種子を入れて粘土団子状にする事により、砂漠化を抑制する取り組みで世界的な評価を受けるとともに、多くの書籍・詩・画を通じて「無」の境地の伝道に尽力した農哲学者である。